中国のウイグル弾圧「容赦なし」を指示する内部文書が漏洩





ニューヨーク・タイムズ紙が「習近平国家主席がイスラム教徒少数民族ウイグル族らに対して、情け容赦ない行動をとるように指示する内容が書かれた内部文書を報じたこと」を「AFP NEWS」などが伝えています。




ニューヨーク・タイムズ紙が入手した403ページの内部文書には、特に米国からの国際的な批判が高まっている、共産党の物議を醸す弾圧の前例のない概要が記されているとのこと。

習氏の未発表のスピーチには、ウイグル人人口の監視と管理に関する指令と報告書が含まれており、党内では取り締まりについて不満があったことも示唆されているという。

この文書を提供した中国の政治組織のメンバーは、習氏を含む指導者が責任逃れ出来ないようにすることが目的とのこと。

2014年、中国南西部の駅でウイグル人少数派の過激派が31人を殺害した後に行われた当局者へのスピーチで、習氏は「独裁政権」を使用し、全面的な「情け容赦ない」テロや分離主義に対する闘争を求めたという。

2016年に陳全国氏が新疆ウイグル自治区の新しい党首に任命された後、収容所は急速に拡大。陳氏は、取り締まりを正当化するために習のスピーチを配布し、当局者に「収容できるすべての人を収容するよう。」に当局者に促したとのこと。陳氏は、チベットでの異議を粉砕することを目的とした鉄拳政策を主導して、党内で少数民族の取り扱いを評価されている。

内部文書では、留学から新疆ウイグル自治区に帰ってきた学生らが、家族が行方不明になったり拘留されたりしていることを知った場合の問い合わせに関する回答集も作成。当局者は、生徒の家族が過激派の思考の「ウイルス」に感染しており、「小さな病気が深刻な病気になる」前に治療する必要があると言うように指示されたとのこと。

2017年、新しい収容所の責任者だった王永治氏は、自らの判断で7000人以上の収容者を開放。これにより、2017年から2018年に党の命令に従わないために調査された王氏は「大量拘束で対立が激化し、憎悪を深めてしまう。」と供述したという。

中国は当初強制収容所を拒否した後、教育と職業訓練を通じてイスラム過激主義と暴力の魅力を弱めることを目的とした職業訓練校として説明。しかし、AFPを含む権利団体と外国メディアは、公式文書と衛星画像で施設が刑務所のように装備され、運営されていることを示していると報告しています。

人権団体と外部の専門家は、100万人以上のウイグル人と他の大部分のイスラム教徒の少数派が、極西部地域の強制収容所に収容されたとみています。

SNSには「世界はこのことにもっとスポットを当てなければならない。」「ウイグル弾圧は悪。」「これは地球温暖化よりも100倍悪い。世界は今行動しなければならない!」などのコメントがあがっています。



TOP画像: 0829ktさんによる写真ACからの写真

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