ハンガリーで移民希望者を蹴ったと報じられた女性カメラマンが逆転無罪に




ハンガリーで移民希望者を蹴ったと報じられた女性カメラマンが最高裁で逆転無罪になったことを「ABC News」などが伝えています。



ペトラ・ラースロー(41)は、2015年9月ハンガリーを経由するシリアの移民希望者を撮影している際、警察の制止を突破して逃走した移民希望者を蹴った公序良俗違反の罪に問われていました。

一審、二審では、有罪となり3年の保護観察が下されていましたが、ラースロー氏は上告。現地時間の30日、ハンガリーの最高裁判所は、下級裁判所の判決を覆し無罪と判断。


Hungarian journalist Petra Laszlo fired after kicking kid, tripping up fleeing refugees

最高裁は「ラースロー氏は刑法違反ではなく軽犯罪で告発されるべきだった。」「道徳的に正しくない行為だが、犯罪者ではない。」「法律の制定期限が切れたため、この事件は終了しなければならない。」と述べたとのこと。


事件後、世界中から批判が殺到したラースロー氏は、インターネットテレビ局であるN1TVのカメラオペレーターの職を解雇されています。

ハンガリーの新聞にラースロー氏は、当時攻撃されていると思っていたと主張して、人種差別の告発を否定し、こう主張しています。

「誰かが私に噛みつきました。」
「私はただ自分が攻撃されていると思ったので、自分自身を守らなければならなかった。」
「人々がパニック状態にあり、何百人もの人々が突入しているときに、正しい決定をするのは難しい。私は正直に私がやったことを後悔し…私は責任を負います。」
「私はパニックになりました。私は無情で子供を蹴る人種差別的なカメラマンではありません。」

▼Facebookには「Petra Laszlo Shame(ペトラ・ラースロー、恥)」というアカウントが立ち上がり、一時期は3万人がお気に入り登録をして嫌悪感であふれたコメントが寄せられたとのこと。当時、ロシアのテレビ局のインタビューに答えたラースロー氏は、脅迫的なコメントをFacebookが削除せずに放置したと語ったのだそう。


SNSには、「子供や老人に暴力をするなんて最低。許せない。」「人種差別主義者。彼女から誠意は感じられない。」「彼女を忘れてはいけない。」「彼女の行動は防衛だよ。」「彼女は職も失った。謝罪もした。メディアは憎悪を煽っている。」「彼女と同じ状況になったら、同じことをしてしまうと思う。」「彼女の行動が無秩序?不法入国の方が無秩序じゃないの?」などのコメントがあがっています。




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